日本MAB計画委員会 会議 議事要旨 場所:南アルプス市消防本部 地域防災交流センター(山梨県南アルプス市十五所1014;055-282-6498) 日時:平成26年7月5日 16:45-18:12 出席者: 松田裕之、酒井暁子、松井淳、辻野亮、大澤雅彦、鈴木和次郎、崎尾均、前園泰徳、朱宮丈晴、湯本貴和;若松伸彦、廣瀬和弘、畠山佑一ほか 資料 1. MAB-ICC Annoted Agenda (SC-14/CONF.226/2) 2. MAB-ICC MAP評価(SC-14/CONF.226/6) 3. 国際審査委員会勧告(SC-14/CONF.226/8/REV 日本関係抜粋) 4. 定期勧告への世界各国BRの対応評価 (SC-14/CONF.226/10) 5. MAB-ICCへの日本のNational Report 6. 3BRの定期報告勧告への対応(口頭) 7. 志賀高原ユネスコエコパーク全国サミット 8. 第2回国際照葉樹林サミット 9. 三井物産研究助成2014-2016(世界遺産とユネスコエコパークを例にした自然保護の世界標準と地域振興の衝突事例の比較と解決策の研究=酒井暁子) 10. ユネスコパートナシップ事業(ユネスコエコパークを活用したESD教材の開発=酒井暁子) 報告事項 1. 国際行事報告 i)MAB国際調整理事会(スウェーデン)(松田) (資料1−5) チェアマンの交代、新たなBRの登録及び取り消し、申請書のOpen Access、只見、南アルプスのBR登録及び志賀高原のBR拡張の報告、定期報告レビューについてなど ii)2015年EABRNの志賀高原開催について (松田、酒井)(口頭) 次回(2015年)のEABRNを志賀高原・山ノ内町で開催することが決定。その準備委員会の立ち上げを文科省に提案し、回答待ちの状態。 iii)WNIBR(松田) 国際島嶼ネットワークがフィリピンで開催されたが、参加者がいなかった。 2. 既存BRの活動報告 i)白山、大台ケ原・大峯山、屋久島BR定期報告会への実施状況(松田)(資料6) ii)志賀高原 (松田、酒井)(資料7) ユネスコエコパークサミットを行う予定である。そこで第2回ESD教材開発会議を開催する。日程は9/19~20を予定している。志賀高原は管理計画とゾーニングを完成させる必要があることを確認。 iii)白山 (前園)(口頭) 協議会が設立され、数回協議を行った。白山市がBRの事務局を担当し、構成市町村との連絡体制が整った。コンセプトとキャッチフレーズを考えている。 iv)大台ケ原・大峯山(松井・辻野)(口頭) 生態学会での報告から実質的進捗はなし。緩衝地域と核心地域の設定の準備は整ってきた。大台ケ原の自然再生事業を担当していた環境省の担当者が異動になった。ステークホルダーを巻き込んだ協議会を開催する必要があることを確認。 v)屋久島(湯本 松田)(資料8) 第2回国際照葉樹林サミット開催の報告。三日間でのべ500人集まった。口永良部島を含めてBRの拡張申請を行うための調整を鹿児島県、環境省、林野庁などと行っている。海域を含んだ拡張を目指す。 (地元で対応できないことについては計画委員会に連絡を取ること。計画委員会の役割、計画委員会と地域のやり取りの重要性の確認。) vi)綾(朱宮)(口頭) 6月に第2回綾ユネスコエコパーク専門委員会で、町役場の体制が変わったことが報告された。エコパーク推進室が作られ一括対応。今年4月から、まちづくり 専門官一名、照葉樹林文化推進専門官1名、エコパーク推進係1名、臨時職員2名の体制でエコパーク推進室が運営されている。すべての課にエコパーク兼務職 員が配置されている。移行地域の管理について話し合う場として、綾ユネスコエコパーク地域連携協議会が8月から設立される予定である。 vii)只見(鈴木和)(口頭) 7月第2週には連絡調整のためのBR推進協議会が発足する。行政、住民団体組織、地元産業団体で構成。構成メンバーは円卓方式、全会一致を採用。支援委員 会も同時に発足。ロードマップなどを作成。記念事業として8月にシンポジウムを開催予定。パネル展示を行う予定、他BR地域の協力を要請。 viii)南アルプス(若松)(口頭) BRの協議会設立が必要である(現在は世界自然遺産登録推進協議会の中の分科会)。管理計画の策定が必要である。 3. 申請地・検討地の活動報告 iii)みなかみ(松田、酒井)(口頭) 精力的に動いている。 4. 助成事業等について i)三井物産研究助成について(酒井)(資料9) この予算で研究員を1人雇用している。 ii)その他の助成事業 特になし。 5. その他 それぞれのBR地域で助成事業を申請することも可能であろう。計画委員会も協力する。 審議事項 6. 今後の国内委員会、計画委員会、J-BRネットワークの役割分担について i) 国内委員会、計画委員会について(松田)(口頭) 計画委員会は各BRの専門的なサポートを行うことが求められる。計画委員会のメンバー構成は、各BR担当の人を生態学者に限らず選んでいくことを検討する。 ii) J-BRネットワーク(松田)(口頭) 各BRの実際の担い手たちのネットワークとして活用していく。7月15日に勉強会を開催する予定。 7. J-BR-net次期会合(白山)について 酒井(口頭) 各BRの担当者が実務的、具体的に話し合い、J-BR-net運営をどのようにしていくか決めていけるようにしたいと考えている。来週中には日程調整の連絡をする。 8. その他 i)名称の使用とロゴマークの扱いについて鈴木和委員より問題提起があり、次の意見が出された。(口頭) ロゴマークの商標利用は禁止だが、それ以外での使用についての基準を作る必要がある。 綾では、綾町が認めた場合のみ使えるようになっている。 各BRが独自に作ったロゴマークを使うことは経済活動との両立という趣旨に合うはずである。地域としては、名称、ロゴマークの使用条件の共通の基準が必要。 (以上)