日本MAB計画委員会 会議 議事次第 場所:広島市中区紙屋町2-2-2 紙屋ビル(8階会議室)地図参照 日時:平成26年3月13日 14:30-17:00 出席者: 松田裕之・酒井暁子・朱宮丈晴・岡野隆宏・増澤武弘・井田秀行・松井淳・鈴木和次郎・木村幹子・田中俊徳・崎尾均;(事務局)小出大、若松伸彦  資料 1. InfoMAB No.40 2. Okano & Matsuda (2013) Biocultural diversity of Yakushima Island: Mountains, Beaches, and Sea. J Marine Island Culture 2:69-77 (要旨) 3. WPAA小此木回答.txt 4. EABRN(ウランバートル)資料(議事次第、Japan Report) 5. H26ユネスコパートナーシップ事業申請書 報告事項 1. 国際行事報告 i) 世界島嶼・沿岸Biosphere Reserveネットワーク会議 (エストニア)岡野・松田(資料1、資料2) エストニアで開催。島嶼・沿岸地域の取組みを共有。現地BRの視察など。 ii) 東アジアBRネットワーク会議(モンゴル)酒井・大澤(資料1、資料4) 次回のEABRNの開催を志賀高原に持ってくるために、志賀高原の職員も出席。しかし北朝鮮が開催意欲を示し、北朝鮮開催の可否が6月までに判断される。その際、北朝鮮が無理と判断されれば日本で開催。運営は国内委員会で行う。国内のネットワーク会議を抱き合わせで開催できるように今後調整する。北朝鮮に決まる可能性は不透明。今後新加盟国のカザフスタン、中国韓国などは誘致に相当乗り気。日本でやるとすればテーマをしっかり決めておくことが必要。 iii) アジア太平洋BRネットワーク会議(ジャカルタ) 大澤(資料1) iv) 国際調整理事会(MAB-ICC) パリ 松田・田中(資料1) 予算次第で来年度のMAB-ICCに増沢先生も参加頂ける可能性。日本での開催はしばらく無いだろう。 v) 長白山International Ecological Forum 2013 (長白山)(小此木氏)とその後の対応(資料1、資料3) 山岳域のBRを繋ぐ新しいネットワークは意義があるだろう。 2. 既存BRの活動報告 i) 綾  朱宮 (資料1+) 保全生態学研究に論文を投稿。生物多様性綾戦略を策定中。企画部から独立してエコパーク推進課が役場に出来て、エコパークを担当。てるはの森の会の会長が鬼籍になり、河野先生が会長に。宮崎大学の貢献に期待。河野先生の御子息が4月から綾町の職員に。 ii) 志賀高原 若松(口頭) シンポジウムを町長からのトップダウンにより今年9月19-20日に開催。サミット会議として、全国のBRの首長が集まる。ESD会議の前であり、国内委員会は挨拶のみ。計画委員会の会議を同じ日程中に志賀高原で行う。旅費の予算もおそらく取れる。JBRNetは別の日程で東京で文科省が主催して行う。 iii) 白山 (酒井)(口頭) 協議会が正式に立ち上がった。2015年までにBRの体制を改定する計画。中村浩二先生が担当。7市村全てが移行地域を申請する。ジオパークの担当官がエコパーク担当を兼ねる。 iv) 大台ケ原・大峰山 松井(口頭) 1月にユネスコエコパーク保全推進協議会が発足。大台町と上北山町が移行地域を設定。自然再生事業地域であり、近畿環境事務所が、申請書の作成の際には助力する。名称変更: 大台大峰 ⇒ 大台大峯を国内委員会で審議中 v) 屋久島 岡野・松田(口頭) 町長からの正式な表明を3月に予定。6月に国際照葉樹林サミットを開催する。昨年に屋久島学ソサイエティが発足。 3. 申請地・検討地の活動報告 i) 南アルプス 増澤 (JRリニア問題を含む) 増沢先生に対して、中央新幹線(リニア)の問題に関して、JR側からの説明があった。南アルプスのトンネルの中心部に斜坑を掘って4箇所で採掘を行っている。掘った土砂を捨てる場所も難しいが、東海製紙の土地(移行地域)に捨てる計画。JRに対して南アルプス世界遺産推進協議会として意見書を提出。ユネスコからの意見対応のために、意見書を英訳する準備。各県からもエコパーク担当官と協議するよう意見書を提出。JRは県に対して対応をしなければならない。専門委員会や生態学会などから反対を出すことも計画している。 ii) 只見 鈴木和(口頭) 登録以降の準備を進めている。推進協議会を発足させるため、3月に準備会を開いて調整する。登録後すぐに協議会を発足させる。協議会は情報発信や調整などが主な業務。住民への周知を進めている。 iii) 対馬 木村(口頭) 事務局はこれまで役場の自然環境推進室が担っていたが、4月から部署が消滅。事務局がどこに設置されるか、現状では全く不透明。木村委員は四月からMITへ異動。 iv) 佐渡 崎尾(口頭) 世界遺産とジオパークに集中している。 v) 十和田 (酒井)(口頭) 昨年夏に市役所の職員とともに文科省で説明を受ける。11月に公開講演会を開いて勉強会。 vi) 祖母傾 (岡野)(口頭) 2/20に県知事の意向で協議会が設立。山の半分は宮崎県であり、調整が必要。 vii) その他 今後候補地が出てきた時に国内委員会がどう対応して行くのか、考えておく必要がある。県が主導すると国内委員会への繋がりが早い。どの機関へ最初の相談や表明をすればいいのか、国内委員会と計画委員会の業務わけなど検討する必要。 真鶴もエコパークを検討中 iix) 木曽福島 (鈴木和)(口頭) トップがユネスコエコパークに興味を示すが、自治体が動かない。 木曽ヒノキのブランドは高いので潜在的なパフォーマンスは高い。 温帯針葉樹を保護する関係の動き、新たな森林保護制度の流れがある。 森林生態系保護地域よりもコア地域が細かく分散。 木曽谷と遠野地区。岐阜県も入るし関係市町村が多いので、登録作業は困難かも。 4. 助成事業等について i) ProSPER.net事業について(口頭) 国連大学がカウンターパート。ESD系の事業なので教材開発をやった。昨年度限りで終了した。 ii) H25年度ユネスコパートナーシップ事業申請計画について(口頭) 大台大峯のシンポジウム、只見のJBR.Netを開催した。 iii) H26年度ユネスコパートナーシップ事業申請計画について(資料5) ESDが目に見える形で成果を報告するために、教材開発をする。執筆費用、9月の志賀高原での会議予算を計上。7/5-6に南アルプスで執筆会議を行う。同時にシンポジウムの開催が考えられるが、主催団体は未定。10月 岡山 ESD世界イベントにおいて成果報告する。 iv) その他の助成事業 JICA 日系ブラジル人事業(横浜国大)。国内のBRでブラジルの学生さんを随行してBR行脚。 5. その他 7/19-20 静岡市でまた別に南アBRのイベントを開催。 審議事項 6. 計画委員の追加について 奈良教育大学の辻野亮さん、福井県立大の前園泰徳さんを追加。岡野委員が環境省に戻るので3月末で委員から外れる。 7. 今後の国内委員会、計画委員会、J-BRネットワークの役割分担について 国内委員会が国際交渉の場など担当し、計画委員会 科学的なサポートを担当すしてはどうか。J-BRネットについても体制を見直す。 ユネスコエコパークに関する問い合わせに関して、国内委員会に自治体から行った時点で正式な意思表明であり、それ以前に計画委員会が非公式の相談に乗ることが考えられる。 今後どうやって新規BRを選んで行くのか、長期的な方針が決まっていない。計画委員会は科学的な提言を行う。 8. J-BR-net次期会合について 次回開催は文科省が主催して東京で開催。国内委員会が主催・協賛する会議とは別に、小回りが効くネットワークが必要かもしれない。これについては16日夕方に生態学会企画集会の田中委員がジオパークなどと比較した見解を述べる。 9. 今後の登録手続きについて 上述の議論を行ったが、決議に至らず。